ぎっくり腰

突然くるぎっくり腰..."早期改善"と"再発予防"が必要です!

監修 はり師・きゅう師 小島 周

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突然の激痛で動けなくなる事もあれば、痛めた時は動けても翌日に痛みが増して動けなくなることもあるぎっくり腰。

海外では"魔女の一撃"とも言われ、実は私自身も"魔女の一撃"を受けた経験があります...

誤ったケアをしてしまうと、ぎっくり腰をきっかけに慢性腰痛になる事もある為、正しいケアで早期回復と再発予防が大事です。

ぎっくり腰とは...?

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ぎっくり腰は"急性腰痛症"の通称で、多くが前屈や腰をひねる動作で筋肉や靭帯が傷つくことで起きる言わば腰に起きる「捻挫」です。治るまで2週間程度かかることが多く、一度なると再発しやすいのも特徴です。

ぎっくり腰の主な原因

①腰を支える筋肉の炎症
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腰骨と骨盤を結ぶ筋肉にストレスがかかり過ぎたことにより起こります。

筋肉が炎症すると上半身を支える事が難しくなる為、腰を屈めたり体を起こすと痛みを感じます。

また、腰を支える筋肉は広範囲に存在する為、ストレスがかかる部分によっては"ぎっくり背中"を起こす要因にもなります。

②靭帯や関節の固さ
背骨の1つ1つには椎間関節という関節があり、その関節の動きが悪い場合や炎症を起こすと痛みを感じます。 また、椎間関節同士をつなぐ細かな靭帯が傷付き炎症を起こしたり、靭帯そのものが固くなったりすると動きの制限を起こし痛みが生じます。
その他、ただのぎっくり腰だと思っていたら、圧迫骨折や脊椎腫瘍、子宮内膜症や腎盂腎炎などのケガや病気で急な腰の痛みを感じることもあります。激しい痛みが3日以上続く場合や、足の痺れを感じたり痛みが増す場合はまず医療機関を受診することがおすすめです。  

ぎっくり腰の意外な原因

ぎっくり腰は"急に起きるもの"と思われがちですが、実は日々のストレスの積み重ねによって耐えられなくなった拍子に起こるものです。そのストレスは筋肉疲労に限りません。内臓の疲労によっても知らず知らずのうちに腰に負担がかかります。

例えばバランスの悪い食事は大腸に毒素が溜まりやすく、大腸が炎症を起こすと付近の筋肉にも毒素が付着し炎症が起きます。これが腰を支える筋肉にストレスを与え続け、限界を超えた時にぎっくり腰を起こすのです。

当院で行うぎっくり腰への施術方法

ぎっくり腰のような強い痛みの場合は、まず簡単な検査を行い、痛みを緩和するツボに鍼をします。 その後、痛みが引いて少し動けるようになってからヒアリングと細かな検査で原因を見つけます。 同じぎっくり腰でも前屈みになると痛みが強くなるものもあれば、後ろに反らすと痛みがでるものもある為、原因に合った対処法を行うことが早期回復に繋がります。

①筋肉や靭帯を緩める

腰や骨盤周囲の筋肉や靭帯が固くなっている場合はそれらを緩める為、表層の筋肉に対しては揉み解し等の整体施術を行い、通常のマッサージでは届かない深層の筋肉に対しては鍼を使って直接緩めます。

②関節矯正

関節の動きが悪くなるとそれと連動してその周りの筋肉も固くなります。筋肉を緩めても原因が関節にある場合は再発しやすい為、関節の位置を正すことで根本から改善します。

③テーピング

炎症が強く、腰に熱を持っているような場合は揉み解しなど筋肉に刺激を与えると却って痛みが強くなることがある為、炎症が強い場合には腰を補助するためのテーピングを施します。

④運動療法

筋肉や靭帯が緩み過ぎている場合にも痛みが生じます。筋肉や靭帯が正しく働くようにする必要がある為、屈伸運動や足上げ運動など簡単な筋力トレーニングを行います。

ぎっくり腰になってしまったら...

通常のぎっくり腰であれば24時間から48時間程で激しい痛みは緩和します。早期回復には早めの受診がおすすめですが、すぐに来院できない場合には以下のことに注意して過ごしてください。

※「3日以上経っても動けない痛みがある場合」や「じっとしていても激しい痛みを感じる場合」はぎっくり腰ではない可能性がある為医療機関を受診してください。

①アイシング
アイシング
急激な痛みがある場合は炎症が起きて熱を持ち腫れることがあります。患部を冷やす事で一時的に血流が減り痛みや腫れを抑えることができます。 正しいアイシングの方法は感覚がなくなるまで氷で30分ほど冷やします。保冷剤は凍傷の危険がある為、必ず氷を使用してください。
②48時間は温めない
お風呂につかる

ぎっくり腰はいわば腰の捻挫です。 発症した当日は筋肉に炎症が起こったばかりで腫れや痛みを伴うこともあります。炎症のピークは24~48時間と言われている為、痛みが出ている部分に直接マッサージをすると血行が良くなり炎症が促進されて痛みが強くなるケースが多いです。

しかし、鍼の特徴を生かすことで炎症の促進を抑えながら施術することが可能です。

鍼は筋肉に到達すると血管が拡張して、血液が集まってくるという作用があります。
その作用を利用し、患部の腰だけでなく、手足など離れた場所に鍼を打つことで、血流を分散し炎症が促進することを抑えることができます。

③痛みがでる動作は避ける
洗濯物を運ぶ
痛みが強い時は無理に動くことは避け、強い痛みや炎症が治まるまで安静に過ごしてください。ある程度痛みが治まってきたら日常的な動作を行います。安静にしたままでは筋肉が固くなることで治りが遅くなり慢性腰痛になることもある為、治すためにはある程度動かすことも必要です。

④糖質(炭水化物)を控える
甘いものは禁止
糖質の取り過ぎは細胞が炎症を起こす原因となり痛みが長引きます。また、胃を過剰に働かせると治してほしい部分に血液や栄養が運ばれにくくなることで回復の妨げとなります。甘いものや炭水化物、お酒や食べ過ぎには注意しましょう。

ぎっくり腰を早く治すためには...

ぎっくり腰は腰周りの筋肉に炎症が起きていることがほとんどの為、腫れや熱感が引くまでは無理に体を動かさないようにすることが大切です。通常、1~2日で強い痛みが治まりますので、治まってきたら、少しずつ日常生活動作を行いましょう。また、炎症が起きた筋肉の老廃物を流す為に、水分を摂るようにすると早めに回復してくれます。

それでも、尚、痛みが残るような場合や腰の動作に不安を感じる方、ぎっくり腰の再発を防ぎたい方は是非当院へお越しください。